かんしんじ

観心寺

寺元(河内長野市)
観心寺・金堂【国宝】
開基
伝承によると、観心寺は701年役小角により「雲心寺」として開かれました。その後弘法大師空海が北斗七星を勧請され、その際に本尊である如意輪観音菩薩を刻まれ、寺号も観心寺と改められました。開山の後、空海の一番弟子であった実恵(道興大師)により伽藍などの造営が開始されています(827年頃)。
楠木氏との関係
楠木正成公は幼い頃、僧龍覚を師とし観心寺の中院で学んだことが伝えられています。観心寺は楠木氏の菩提寺であり、国宝である「金堂」は後醍醐天皇の勅を受けた楠木正成公により造営されました。また「建掛塔」は本来三重塔として建造が始まりましたが、正成公の死により一重目だけで中断されました。境内には「正成公の首塚」もあります。
中世以後
室町時代以後、管領であった畠山氏の庇護により栄えましたが、戦国時代には織田信長に寺領を没収され、また明治期には廃仏毀釈の影響を受けたことにより、鎌倉時代末期には50ヵ寺を超えた塔頭も、現在では本坊のほかに中院を残すのみとなりました。
文化財
本尊である如意輪観音菩薩像、金堂をはじめ、観心寺には多くの文化財が所蔵されています。霊宝館には、正成公が所有していたと伝えられる「藍韋威肩赤腹巻」ほか、多くの重要文化財が納められています。
拝観時間 9:00~17:00
拝観料 大人300円・小中学生100円(団体割引あり)
※4/17・18のみ700円
連絡先 0721-62-2134
住所 大阪府河内長野市寺元475
アクセス 南海高野線・近鉄長野線「河内長野駅」乗り換え、南海バス「観心寺」下車
駐車場 無料(大晦日・正月のみ有料500円)
HP http://www.kanshinji.com/